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 東日本旅客鉄道JR東日本東海旅客鉄道JR東海)の発表によると、2020年度までに共同出資の旅客会社を設立し、路線の営業境界を見直すことを明らかにした。

 旧国鉄分割民営化から20年を超え、両社は一層の営業効率と利用者目線に立った大きな転換が必要と思惑が一致した模様。

 新会社は仮称湘南旅客鉄道
JR湘南)を名乗り、神奈川県を中心に東海道エリアを受け持つ。将来的には株式上場により独立させるとしている。

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     ▲新会社ロゴデザインは、JR旅客会社としては他に類を見ない斬新な配色。
 新会社のコーポレートカラーは、港ヨコハマや湘南の海のイメージを考慮して青をベースに検討していた。だが、青系の色彩はすでにJR西日本とJR四国で使われており断念。結局親会社二社のコーポレートカラーを組み合わせることで決着したという。結果として新会社の営業エリアのシンボルである湘南色に落ち着いたことになる。

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    ▲文字部分だけは青いイメージを採用。


 営業境界の変更については以下の形態を検討している。

 【東海道線の起点駅変更】
 起点を現在の東京駅から品川駅に変更する。これは先月開業の上野東京ラインを中心に見直すものであり、
品川駅-浜松駅間は新会社が運営する。また、品川駅から熱海駅の区間に、湘南電車の愛称を復活させるとしている。
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    ▲湘南海岸沿いを走る東海道線は、湘南電車として新会社が運営する。
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     ▲品川駅発浜松行きが誕生すると考えられる。

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    ▲京浜東北・根岸線の品川駅-大船駅間は、実質東海道線(湘南電車)の各駅停車に分類される。

 【神奈川県内路線の運営は新会社が基本】
 品川駅以降神奈川県内を走る路線は基本新会社に移行する見込みである。
 なお、横浜線・相模線は東海道新幹線と、将来のリニア新幹線に接続することから、運営をJR東海が受け持つ可能性を残している模様。   
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   ▲横浜線及び相模線に、この様なJR東海の電車が走るかもしれない。

 【東海道在来線の新会社によるテコ入れ】
 東海道線の品川駅~浜松駅間
は新幹線とも競合するものの、独自のサービスを展開するとしている。具体的には優等列車を復活させ、更にJR各社が保有している旧国鉄車両を文化財としての活用を検討していることも判明した。まだ未定としながらも、JR東日本所有の185系電車
で急行東海号を復活運行することや、JR西日本の117系電車を譲り受け、新快速や湘南快速を運行させる構想を明かした。
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▲今後は急行列車として活躍が期待される旧国鉄185系。  
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    ▲かつて京阪神間を新快速として活躍した旧国鉄117系。
     湘南・静岡地区の旅客サービス向上に一役かう事ができるか?

 【中央線のJR東海一体化】
 東京駅から名古屋駅までと、関係する青梅線・五日市線などもJR東海が運営する。ただ、今年JR東日本は、将来中央線に東日本会社としてグリーン車を導入すると発表している。JR東海では、在来線列車にグリーン車のサービスは無い。今回の営業譲渡の話とは矛盾するが、その事については何もコメントがない。
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      ▲東京口中央線のラインカラーは、偶然にもJR東海の
       コーポレートカラーと一致する。
      はたして、JR東海初の普通列車グリーン車が実現するのか。
 

 

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